上ノ山明彦

齋藤孝の実践! 日本語ドリル (宝島社文庫)』  斉藤孝


 インターネット短編塾では、小説やエッセイの書き方を教えていますが、日本語文法の基礎は教えていません。それができていないと、もの書きになる大前提がないということになります。
 将来は自分の文体を創り上げることになると思いますが、それは文法の基礎がしっかり身についていてはじめてできるものです。標準的な日本語の文章を崩しまくっている椎名誠という作家がいますが、ほんとはビジネス文書のような硬い文章でもきちんと書くことができるのです。それをあえて「昭和軽薄体」なる文体で書いているのです。

 日本語文法は、自分で勉強できる性質のものです。それを勉強したい方のために基礎を解説したいい本がありますのでご紹介します。
 斉藤孝著、『齋藤孝の実践! 日本語ドリル (宝島社文庫) 』、宝島社発行、\1,048、です。
 著者はベストセラーになった『声に出して読みたい日本語 』の著者でもあります。
 
 私は仕事でよくeメールをもらいますが(これは当塾の話ではありません)、わけのわからない日本語を書く人が多いのには驚かされます。そういう場合は解読するのに時間がかかりすぎるので、電話で話したほうが効率的です。
 そういう人にかぎって、TOEICが何点とか英語ができるとか自慢していますので、どんな英語を書くのやらと疑ってしまいます。私は英語であれ日本語であれ、言語を使いこなすことの難しさを痛感していますので、そういう人には返す言葉がありません。

 斉藤孝が書いているように、私も日本語はとても美しい言語だと思います。それを自分の思い通りに使いこなせたらすばらしいですね。