上ノ山明彦

童話作家はいかが 』 斉藤洋

 『ルドルフとイッパイアッテナ 』で有名な作家・斉藤洋が、2002年5月に自分がいかにして童話作家になったか、どういうふうに童話を書いているかについて、単行本を出している。タイトルは、『童話作家はいかが 』(講談社、1600円)。
 私も偶然本屋で見つけて購入し、さっそく読んでみたが、ユーモアたっぷりのおもしろい本だ。内容も、プロ作家になるには?から、プロで食べていくことの大変さ、作品作りはどうやっているか、自分の具体的な方法を詳しく紹介している。

 斉藤洋はヒントを思いついたら、原稿を書きながら仕上げていくタイプのようだ。作家には先に考えをある程度まとめてから書くタイプと、書きながらまとめていくタイプがいるが、斉藤洋は後者のタイプである。
 著者は1952年生まれ。現在は亜細亜大学経営学部教授という肩書きも持つ。本書にある通り、二足のわらじ作家である。
 自分が斉藤洋的作家をめざすかどうかは別にして、人気童話作家の「生態」を知る上で、とってもいい本である。