NHKテレビで二つのドラマが話題沸騰中である。一つは「坂の上の雲」。
これは司馬遼太郎原作の『坂の上の雲』を映像化したものである。
これをきっかけに、ぜひ原作を読んでいただきたい。時代に翻弄され
ながら、悩み苦しむ男たちの苦悩と友情が見事に描かれている。
もう一つは「龍馬伝」。こちらは原作なしに新しい坂本龍馬像を描くということだが、やはり司馬遼太郎著、『竜馬がゆく』は読んでいただきた
い。司馬遼太郎がわざわざ「竜馬」という字を使ったのは、司馬の思い描く人物として「新しい龍馬」を書きたかったからだ。
幕末、身分は低く、何の後ろ盾もない一介の浪人に過ぎなかった青年・
坂本竜馬が、いかにして歴史を動かす男になったのか。彼の心情、性格、行動、世界観を生き生きと描いている。(どちらも文春文庫より刊行)
『坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
』
『竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
』
(2010.1.8) |