第3章 後継者育成の課題

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下記にテープ起こし原稿を掲載します。話の中で省略された言葉を多少補足してあります。

1.細工人(職人)を育成したい

Q. 今の仕組みをどう生かせば、いい後継者を育てることができるでしょうか。

村島昭文氏
 私はですね、自分から弟子に来いとは言いません。ただ、あっちこっちで聞いて、「あそこに行けば本物を教えてくれるよ」と聞いたけん来ましたと。私は教えてもよかけど、条件がありますと。私は陶芸家養成はいたしませんと。私はあくまでも自分みたいな細工人として認めてもらえるような指導しかせんけど、それでよかったら来てくださいと。
 その代わり、勤めながら来る人が多いですから、あなたたちの時間に合わせて来ていいと。時間帯は習う人に合わせてあげます。だから辛抱してくるんですよ。

Q いま何人くらい来られているんですか。

村島昭文氏
 今10人来ています。弟子というより、私は自分も一緒に勉強の場と思ってますから。

 内山、外山流儀がありますから、私は明治の職人から習った伝統技法がある。若い後継者育成は、なんらかの形でできていますけど、一番大事なのは、昔の人がああでもない、こうでもないと言いながら一番作りやすい形に収めた形で、内山、外山流儀ができてきたと思うわけです、私は。家に来られれば、完璧な内山流儀を覚えたほうがいいですよ、というようなことで、そういう仕込み方をします。