|
タイトル |
笑って泣いて、ナミダ涙の大洪水!! |
著者 |
小田 豊二 |
発行年月 |
2010年7月 |
出版社、定価 |
MOKU出版 1500円+税 |
キーワード |
ノンフィクション,聞き書き, 笑い, 人情, 泣ける話, 人生経験, 体験談 |
著者は「聞き書き」というジャンルを創り上げた作家です。ゴーストライターではなく、話し手と対等の書き手として、聞き書き作家という立場を確立させました。
本書は、ごく普通に暮らしている人々に話を聞き、41話を集めたものです。辛く苦しい生活の中でも、家族や他人の思いやりに助けられて生きていく希望を持つことができる。そんな話が収録されています。どれもついホロリと涙がこぼれてしまいます。
「運がいいって偶然じゃないんですってね。幸運ってやつは、それまでどれだけ人を幸せにしてあげたかで、その数が決められているんだって聞いたことがありますよ」(本書12ページ)
なるほど、そういえば私は人を幸せにしたことがないから、運が悪いのかも。本書を読み終えると、人間捨てたもんじゃないと思えます。帯に書かれているように、日本ってまだそんなに悪くないなという気になりました。
(評者: 上ノ山明彦)
|